リンゴ3兄弟とは…?
リンゴ三兄弟と言うのは9月から10月に収穫される
- 秋映
- シナノスイート
- シナノゴールド
の3品種のことです。
左から シナノゴールド : シナノスイート : 秋映
シナノスイートとシナノゴールドは「シナノ」ってついているのに秋映だけ「シナノ」はついてないのか…。と思ったのはきっと僕くらいでしょう。
シナノスイート、シナノゴールドは長野県果樹試験場が育成したので「シナノ」と命名したのでしょう。
秋映は長野県中野市の方が育成したそうです。確かに「シナノ」とつけてしまうと試験場が育成した品種名のように思えてしまいます…。育成者の方からすると「シナノ」必要ないですね。
ちなみに秋映は僕の果樹園には無いので美味しい時期になったら買ってきて食べようと思います。
3品種はなぜ作られたのか…。
リンゴの品種の中で一番有名な品種といえば…「ふじ」ですね。
日本一の山の名前がついているだけあって知名度通り美味しさや貯蔵性といったスペックも高いです。
生産量としては日本でも世界でも一番多い品種です。
日本で二番目に生産が多いのは「つがる」です。
甘味が特徴の夏のりんごですね。
さて、「つがる」の収穫期は8月下旬〜9月上旬、「ふじ」の収穫期は11月中旬〜
9月半ばくらいから10月に美味しいりんごがほしい!という願いからこの3品種は育成されました。(このくらいの時期のリンゴは中生種と呼ばれます。この3品種以外にも様々な品種があります。)
ひとつの品種で乗り切ることはできないので幾つかの品種でリレーをするように出荷していこうという構想があったんだと思います。
というわけで実は3兄弟の名前の通り?、収穫時期が3品種ずれています。
- 秋映:9月下旬〜10月上旬
- シナノスイート:10月上中旬
- シナノゴールド:10月中下旬
少し開きがあるのがわかりますね。
3品種の詰め合わせ「3兄弟パック」について
3兄弟と売り出したからには「3兄弟パック」。作りたいですね。
作って合ったら買ってしまいます。一個ずつ入っていただけだとしても3品種が食べ比べられるのは食べる方にとっては非常に大きなメリットがあります。
しかし、「3兄弟パック」を作るにはシナノゴールドが収穫できるまで待たなければいけません。
何が言いたいかというと
- 「3兄弟パック」を早く作りたいからとシナノゴールドを早く収穫してしまうと酸味が強く本来の美味しさが感じられない。
- シナノゴールドの収穫時期まで貯蔵してある秋映はどうしても採りたてのものに比べると少し品質が落ちる。
- 3品種を食べ比べるタイミングでは秋映のパフォーマンスが最大権発揮出来る状態でないことがある。
秋映は色がつきやすいため美味しくなる前に収穫されて出荷されて品種の評価が落ちてしまったこともありました。
3品種の食べ比べで「シナノスイートやシナノゴールドは美味しいけど秋映はなんかぱっとしないな」と言われてしまうとなんだか悲しいものがあります。
売り方のために本当の美味しいタイミングを失っていると思うと残念ですが仕方ありません。
「リンゴ3兄弟ベストタイミング定期便」みたいな商品があれば良いかもしれませんが、そうすると小さい単位での販売は難しいし、送料もネックになりますね…。難しい。
やはり「3兄弟パック」のパッケージは魅力的ですし、食べる方も少量の食べ比べができるので様々な秋の美味しさを一度で感じることができます。
直売所等で見つけたら一度買ってみるのはどうでしょうか「3兄弟パック」。
その中から気に入った品種を見つけてちょっと大きい単位で買ってみるのも良いかもしれません。
ちなみに「リンゴ3兄弟」のなかで僕が一番好きな品種はシナノゴールド。
パリッとした果肉と程よい酸味、香り。イチオシです。
コメントを残す