ただ、りんごを見る。

拱、農家的なカン

父に「りんごだけ見てどこの畑で採れたものか分かるか」と問われました。

いや。わかりませんが。

それについて何か言われたことも無かったのですが今の自分には「農家のカン」というかそういったものが足りないんじゃないかと思うことがよくあります。

果樹に携わって6年が経ちましたが明確な違いこそわかりますが細かな違いや異変には気が付きません。

言い方を悪くすると「センスが無い」のではないかと思うわけです。

そうは言っても一応仕事としてやっている以上「センスが無い」と言う理由だけでやめることはできません。

センスやカンを育てることは必要なんだろうなと思いながらそんなわけの分からないものを努力して手に入れようとも思いません。

そもそもどうやって努力したらいいのかわからないし。

ただ、ぼーっとしているだけではカンを手に入れるのも時間がかかりそうなので何かしてみようと思いました。

努力の方向が正解でも不正解でも自分のために?なりそうなことを。

 

手、かんさつにっき

ここ1,2年絵を描いてみようかと思うことがありました。

イラストとか描けたら自分の表現の幅が広がるんじゃないかと思いましたが上手に描けるなんてことはありません。

模写から始めるわけですがそのときに大切かなと思ったのが「よく見ること」でした。

色までつけるなんてことはしませんがので「この線はここに〜」「こんなくらいの角度〜」と、お手本になる絵を見ながら自分の思い通りに描けない線を憎らしく思っていました。

絵の方は上達せずに停滞中ですが模写も一種の観察では無いかと思いました。

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植物は香りや触感、味覚によって感じることもできますがやっぱりいちばんは視覚です。

しっかり観察することにより「センスやカン」を比較的早く育てることができるのではないかと思ったわけです。

観察する。ってのは漠然としすぎていて途中で嫌になること必至です。漠然とした目標の達成は自分には不可能です。

そこで上に書いた事の経験を思い出しました。

スケッチすることを目標として設定してしまえば勝手によく見ようとする。だろうと。

「センスやカン」が育つかどうかはわかりませんが描いたものが積み上がるのは楽しいですし、もしかしたら絵も上達するかもしれません。

そんなわけで2020/03/31からだいたい晴れている日は約15〜30分程昼休みを削って観察日記をつけています。

 

傍、Q1ここまで続けていいことあった?

A1特に無いです。強いて言うなら長すぎでは無いかと思った昼休みが程よい時間になって午後の仕事にダラっとすることなく入れるようになった気がするくらいです。電池切れも早くなりましたが。

ノートのページが積み重なっていくのは楽しいですが、絵も上達しないしセンスもカンもよくわかりません。

まぁ、4ヶ月(しかも7月は雨続きでほとんど出ていません)なのでこの程度で成果が出たらコスパが良すぎます。

ただ、振り返ってみると自分の下手くそな絵とともに汚い字で一言二言感じたことが書かれています。

メモリも記憶装置も少ない自分にとっては重要なデータになるかもしれません。

アホなので未熟なりんご食った感想をこのノートに記録したのがこの記事の始まりです。

りんご無差別級食味調査

2020年6月24日

アクセス解析見ても誰も見てないので若干悲しい部分はありますが厳しいインターネットの世界では「求められる情報」が正義なので求められていない情報なんだろうなぁと思っています。

 

いくら観察していても先に起こることはわからないので多分2,3回失敗して学ぶんだろうな。と最近は思います。

支柱たてなきゃと思いながら体が動きません。

 

観、おまけ【最近の赤果肉りんご】

田んぼを畑にしたのでもともとの土も水はけが悪く、暗渠排水を敷設してあるとはいえ7月の雨で田んぼを通り越して沼になっていました。ようやく最近解消しました。

多分ムーンルージュ

多分ムーンルージュです。

日がよく当たるところはほのかに赤くなっています。

今の時点で赤くなってると日焼けが心配ですがりんごに日焼け止めを塗るわけにもいかず寒冷紗をかけるほどのことでも無いし設備もないので何もしません。

形が思ってたよりもいい感じかなと思います。ひたすら成らせてあるのでそのうち重みで折れるんじゃないか、木ごと倒れるんじゃないかと思って心配しています。

仕立ても「成らせて落ち着かせろ!」な感じだし、赤果肉品種の検討会では早めから成らせたほうが良い的なことを聞いたのでどこだろうが実がついています。

枝の伸び方はふじに似ているのかよく伸びます。つよつよです。

今日食べてみたら硬いですけどほのかに甘みが出てきたような気がします。現時点ではふじより圧倒的に美味しい。

 

多分炎舞

多分炎舞です。

ムーンルージュに比べると形がゴツいです。

畑の水はけの具合なのか伸び方が怪しい奴が多いです。心配。

そんな具合も関係するのかよく日に当たってるところはなかなか赤くなっています。

枝の伸び方は短果枝がちょいちょいと出たりして量を成らせるなら良いんじゃないかと思いました。どこに良いやつが成るかは知りませんが。

もしかしたらムーンルージュに比べて樹勢は管理しやすいかもしれない。しらんけど。

葉っぱの具合も少し小さめの葉っぱが数多く出る感じ。(ココらへんの違いが品種による差異ではなくて自分の管理が悪いことが原因だったら嫌だなぁとビクビクしております。)

ムーンルージュに比べると成ってる量は多い。

 

…。

 

どうでも良いけど「ムーンルージュ」ってタイプして変換すると「ムーランルージュ」(パリの世界最古のキャバレーだそうだ)になっていたりする。ぱっと見で判断できないことがあるのでどっかでミスってるかもしれない。

ちなみにムーラン・ルージュ公式日本語サイトのカラーが「ムーンルージュ」の中身の色と結構マッチしていて面白い。

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