りんごの品種はたくさんありますが思い浮かぶ名前はいつくあるでしょうか?
- ふじ
- つがる
- シナノスイート
- 紅玉 …
ぱっとこのくらい思い浮かべばリンゴが好きな人かな、といった感じがします。これよりもたくさん思いついたりもっとマイナーなリンゴを思い浮かべた人は相当好きであったり知識がある人ですね。すごい!
それぞれ品種に美味しい時期があったり、個性があるわけです。
もうちょっと大きくざっくりと分けると「早生種(8月とか早い時期に食べごろが来る品種)」、「加工向けグループ(生で食べると酸っぱい)」他には「皮が黄色いグループ」なんて分け方もできますね。
今回はそんなざっくりとわけた種類の中で個人的に期待してる2つのグループを紹介します。
まるかじり専用グループ
大きいことはいいことだ!…。
本当にそうでしょうか?大きいりんごは見事ですし贈り物にはいいかもしれませんが
- 切るのが面倒
- 皮を向くのが面倒
- 一人だと一個を一回で食べきれない。
と言った悩みがあるんじゃないでしょうか?
私は食べやすいようにカットするのは面倒でまるかじりしてしまいます。そしてリンゴを一個食べると夕飯はいらない…ってくらいになります。
一人で食べるのにちょうどいいリンゴはないのか!?
ありました。
具体的には「シナノプッチ」「シナノピッコロ」って名前がついています大きくても200gくらい。
有名な「ふじ」が300gくらいなので3分2くらいですね。これなら夕飯前やデザートにまるっと一個出てきても食べられそうです。
もっと小さいリンゴだと「アルプス乙女」なんてのもありますこの品種は50gくらい。
50gでもしっかり芯も種もあるので食べるところがちょっと小さいかな?料理にちょっと添えてあったらおしゃれかも!
かじるにもちょうどいい大きさ、味も良いです。
どのリンゴが一番美味しいかは個人の感覚によるところがあるので難しいですが、それぞれ美味しいです。
ざっくり表現すると
- 「シナノプッチ」は甘味多め。
- 「シナノピッコロ」は酸味と甘味のバランスがいい。さっぱり食べられる。
- 「アルプス乙女」は酸味が少なくて小さいしお菓子みたい。
どうでしょうか。自分で食べるのにちょうどいいりんご。探してみませんか?
赤果肉グループ
赤いリンゴ。そのリンゴほんとに赤いですか?(下手なセールスみたい)
馴染みのあるリンゴは皮をむけばきれいな黄色(クリーム色)の果肉が見えますね。
果肉まで赤いリンゴがあることを知ってますか?そんなリンゴをちょっとご紹介。
熟す前から果肉も赤いよ!タイプ
Type 1って呼ばれてるらしいです。
小さいときからリンゴの果肉が赤いタイプ。具体的な品種名は「メイポール(食用は…うーん…)」「ハニールージュ」が代表的なようです。
正直なことを言うとこのタイプについてはあまり詳しくありません。
「ハニールージュ」を育種(品種を作った)した信州大学のページによると大きさは150gくらい。上の丸かじりリンゴよりも小さいですね。小さくて中まで赤い非常に面白い品種かもしれません。
熟すと果肉が赤くなるよ!タイプ
こっちはType 2って呼ばれているそうです。
食べごろになると果肉が赤くなるタイプ。リンゴの皮が赤くなるのと同じような感覚で捉えてもらえればいいかなと思います。(皮が赤い=美味しいわけではないので注意)
具体的には「炎舞」「ムーンルージュ」「なかの真紅」って品種があります。
こちらのタイプは何度か食べたことがあります。正直な感想は「美味しい!」僕は特に「ムーンルージュ」がお気に入りです。
赤果肉のリンゴは酸っぱくて生で食べるのには向かないってイメージがずっとありましたがそのイメージを完璧に上書きしていきました。
味について言い表すのは難しいですが甘みも強く「ふじ」とはちょっと違った美味しさ。
僕の舌が間違っていたら申し訳ないのですがまるかじりした時「これはメロンか!?」と思いました。
ちなみに「ムーンルージュ」は皮が黄色いので中の果肉が赤くなると外から見るとオレンジ色に見えます。
機会があれば食べてください。美味しいです。
何処かで買える??
ここまでちょっと変わったリンゴのグループを紹介しました。
市場には出にくいですので「知ってる!食べたことあるよ!」って人はあまりいないと思います。
それには理由があって
「まるかじりグループ」なら
- 小さいがので管理作業が面倒
- 小さいので収穫が手間
- 贈り物は大きいもののほうが…ということで既存のルートでは販売しにくい
- 管理作業が面倒な割に高く売れない=儲からない
儲からないリンゴという認識があるような気がします。リンゴ狩りとかなら楽しいかもしれませんね。リンゴが身近じゃない人に一番食べてほしいグループなんですけどね…。
僕の園でもそんなに作ってません…
「赤果肉グループ」だと
- 赤い果肉が(見た目的に)苦手な人もいる
- 新しいグループのため果肉の赤い色が安定してつかない(技術的に確立されてない)
- 本当に需要あるの?
- 苦労して栽培しても売れない可能性…
安定した果肉の色付きが不安要素になってます。どこの県のどこの地域ならうまく果肉の色がつくか詳しいことはまだわかりません。
僕の園は「炎舞」と「ムーンルージュ」が植えてありますが収穫はまだ先になりそうです。
というわけで、スーパーに行ってすぐに買えるものではありません。今回は紹介まで。
まとめ
- りんごって「ふじ」や「つがる」といったメジャーな品種だけじゃない。
- ちょっと変わった特徴の品種もあるし個人的にはこれからすごく期待してる。
- スーパーで買うリンゴだけじゃなくてお気に入りの果樹園を探してみるのもいいかも。その際には当園も…
赤果肉りんごについては私の友人がサイトを作っていたのでこちらでもどうぞ
最後までお読み頂きありがとうございました。
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