長野県内のニュースで聞く品種「シナノリップ」。
リンゴに携わっている僕はなんとなく気にしていますが、皆さんはどうでしょうか?
聞いたことありますか?「シナノリップ」
PRにも力を入れて新しい長野県の夏リンゴとして売り出そうとしています。どんな品種なんでしょうか。
目次
シナノリップってどんなリンゴ?
ざっくりいうと夏のリンゴです。
皮の赤い見た目キレイなリンゴで8月の半ばあたりに収穫できます。
「夏のリンゴ」…品種の名前が出てくる人はいるでしょうか?
有名なものだと「つがる」、あとは「シナノレッド」「さんさ」「夏あかり」…。
「つがる」は甘いだけとか色が微妙…と言われることも少なくない気がします。
そんな問題を解決したのが「シナノリップ」といったところでしょうか。
夏のリンゴは早く手に入ればお盆のお供え物だったり、お中元の贈り物にもつかえそうですね。
食べる人にとって嬉しいこと
夏にもリンゴを美味しいリンゴを食べたい人に嬉しい話です。
夏のリンゴに新しい選択肢
先程はいくつか夏のリンゴの品種をあげましたが、実際には「つがる」が主ではないでしょうか。
「つがる」は甘いだけでなぁ…と言う人もいますが僕は「つがる」も好きです。
青森県の「つがる」に対抗すべく開発された「シナノリップ」は長野県がPRにも力をいれているらしくロゴマークも作成されたようです。
今はあまりメジャーな品種とは言えないかもしれませんが、将来的に夏のリンゴとして多くの人の目につくようになったら「どれにしよう?」といった選ぶ楽しみも出てくるかもしれません。
選択肢がある楽しみってありませんか?
食べてみた感想は「程よい酸味で爽やかな美味しさ」
タイトル通りです。「程よい酸味、爽やかな美味しさ。」
決して「酸っぱい。」ってことではありません。ちゃんと甘いです。
程よい酸味があることによってアクセントが付いて印象にのこるのかもしれません。
甘いリンゴというよりもパクパク食べてしまうリンゴだとおもってください。
正直に言いますと、味の描写は自信がないので実際に食べてもらうのが一番です。
「じゃあ、どこで食べられるんだ!」→ごめんなさい。わかりません。
長野県もPRに力を入れているのでスーパーの試食コーナーに置いていないでしょうか…。
つくる人にとって嬉しいこと
単純に夏に出荷出来る品種が増えるのはうれしいですよね。
それも長野県がPRを出してくれているのでその波にのることができれば広告も出さずに注文が来ることも狙えます。
栽培期間も短いので収穫までの防除回数も少なく済むし、作業の分散もできます。夏のリンゴに力を入れる経営も結構ありなのかもしれませんね。
ちなみに貯蔵性もなかなか良いそうです。普通貯蔵で1週間、冷蔵すると1ヶ月。
低暖地でも着色良好
リンゴを作る人がかなり気を使うのが「着色」ですよね。
「全体がきれいな赤色のリンゴ」と「部分部分が赤いリンゴ」だったら前者を選びます。そりゃそうです。
着色のためには袋をかけたり、葉摘みしたり、玉回ししたり、食べる人には実感しにくい苦労があります。
最近は「葉とらず」なんて物もありますがそれはまた別のお話…。
夏は気温が高くリンゴが赤くなりにくい環境です。
「シナノリップ」は高温でも赤く着色するリンゴを目指して開発されました。
もちろん着色管理は必要ですが着色は非常に良いです。
標高が低くても着色に問題はないそうです。(今年の猛暑は厳しくて着色…うーん…という話も聞きますが…)
着色がいいのは素晴らしいですが、肝心の果実が美味しくないのに「おっ。もういい感じに赤いな。」と果皮の色だけで収穫すると「酸っぱいりんご」「美味しくないリンゴ」が出荷されるようです。
早く出せば早くお金になりますし、高い値段で取引されるかもしれませんがちゃんと食べて収穫時期を見極める必要がありますね。
まとめ
- 夏のリンゴ
- 酸味もあるさわやかな美味しさ。一回食べてみて!
- 収穫する人はちゃんと食味を見て収穫してね。
以上。話題の品種の紹介でした。見かけたら食べてみてね!気に入ったら買ってね!
ちなみに僕のところでは「一応ある」くらいなので出荷などはしませんし、今年はカラスに食べられて木に2つなっているだけです…。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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