教科書によると
長野県南信農業試験場で昭和48年に「越後」×「新水」の交配実生から育成した品種で、平成2年6月13日付で「南水」として品種登録された。
…中略
熟期は晩生で満開から収穫始までの日数は約155日南信農試での収穫期は9月下旬であり、「豊水」「二十世紀」より遅い
…中略
糖度は屈折計示度で14〜15%であり、甘みが強く果汁も多い。酸含量は少なく、りんご酸換算で0.1%程度である。果肉は白色で肉質は中で「新水」より密で「幸水」「豊水」よりやや粗い
…中略
室温で20日程度、氷蔵では3ヶ月程度の貯蔵が可能である。
長野県果樹指導指針平成23年改訂版より
だそうです。
品種の親については「越後」「新水」両品種とも自分も知りません。
収穫期は9月下旬です。梨としては最後の方の品種です。もっと遅い「新雪」ってのがうちにはありますがそれは例外としましょう…。
梨なので当たり前のように果肉は白いです。味としては「甘い梨!」って感じです。
特別なことをしなくても比較的長持ちなのもこの品種の嬉しいところ。
個人的な品種紹介
まん丸い梨、と言うよりそれをちょっと平べったくした形の梨。
結構大きくなるので物によっては一人で一つ食べるのは正直大変。二人で食べても3時のおやつだとそれだけでお腹いっぱいになりそう。(うちの南水大きくなりすぎなんだろうか?指針には400gと記載があるが1000gを超えるものもあった)
果汁の多い梨に違いはないんだけど「二十世紀」みたいな超みずみずしい梨に比べると果肉がギュッと詰まっていて食べごたえがあるイメージ。(二十世紀とかは水を飲むイメージ)
水分が多すぎたり、酸味が少ない関係で梨の加工品はあまりありませんでしたが、昨年あたりから「南水」のドライフルーツがちょっと話題になっていました。比較的水分の量も落ち着いているのかな?
「あきづき」と見分けがつかない
「南水」と同じような時季に収穫期を迎える「あきづき」ですが注意深く見ないと違いがわかりませんでした。(自分がボーッとしているだけかもしれません…。)
収穫期が違えば「この時期にこいつは食えそうだからこっちの品種だな」とか分かるんですが…。
見比べたり食べ比べたりした結果
- 「あきづき」より『南水』のほうが若干平べったい気がする
- 「あきづき」より『南水』のほうが見た目筋肉質な感じがする(見た目ちょっとゴツい)
- 「あきづき」より『南水』のほうが果肉が引き締まってる
- 「あきづき」より『南水』のほうがダイレクトな甘さを感じる
以上のような違いを感じました。どれも個人的な感想なのでみんなそうやって感じるとは限りませんが…。
「南水」は食べごたえのある甘い梨ですね。
逆にあまり水っぽくはないので「二十世紀」とは別のタイプだと思いました。「二十世紀」みたいな水分たっぷりの梨が好きな人は同じ晩生でも「あきづき」がおすすめ。
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