基本情報技術者試験を受験しました【合格】

勉強を始めた1月半ばの記事を試験後の4月に修正したものを合格後の8月頭に加筆修正して投稿しています。

受験した手応えは不合格かと思いましたが午前90点午後80点で合格していました。しかし、「これをやれば受かる!」そんな方法はわかりませんでした。合格するための方法が知りたい方は別の方の記事をおすすめします。

ちょっと興味があったので…。

昨年取得した「第二種電気工事士」「日商簿記3級」よりも難易度は高そうです。

きっかけとしては「ITに興味がある割には知らないことが多すぎるのでは…?」とふと思ったことがきっかけです。

「IPパスポートでもいいじゃないか!」と思いましたが、どうせならアルゴリズムとか開発者寄りの知識もほしいなと思い基本情報技術者試験の勉強をはじめました。

動機としては非常に軽いものでした。

「進学に有利!」とか「就職、転職に使える!!」とか「仕事でやってることがどのくらい一般的に通用するか知りたい!」とかではありません。本当にただ単純に少し興味があったからでした。

 

基本情報技術者試験って?受けてよかった?

受けてよかったと思うが、落ちていたとしても再受験はしない。です。

 

  • FE試験はレベル2
  • IPパスポート試験よりも難しくて応用技術者試験より簡単。
  • 上司に言われたことを正しく理解して開発ができる力があることの証明になりそう
  • この資格がとても役に立つ!ということはないかもしれない
  • もちろん「スーパープログラマになれるぜ!」な試験ではない
  • 幅広い分野から出題されるためITなどの総合力を鍛えることはできそう
  • 午前試験、午後試験があり両方とも6割が合格ライン
  • 午前試験が6割に満たなかった場合午後試験は採点されない
  • 実務経験が無くても合格可能

 

ITだけでなく経営戦略等の分野からも出題があるため幅広い知識が欲しかった僕にとって勉強するのには良い試験だったと思っています。

 

そして、受験後の感想は「落ちていたとしても再受験はしない。」でした。

理由としては

  1. まさに自分にとっては畑違いの分野だったので覚えるべきことが多かった
  2. 午後問題のアルゴリズム、プログラミング分野の勉強が楽しくなくなった
  3. 試験地が遠い。交通費、時間等を考えると受験のためのコストが高い
  4. この試験に合格したからといってなにかできるようになるわけではない
  5. 勉強に疲れた、飽きた

 

2番、5番が一番大きな理由です。勉強が楽しくなくなった時点でもう勉強する価値はありませんからね…。トレースしていくのが正直かなり苦痛でした。

3番についても今回受験してみて実感しました。高速で片道2時間、試験開始時間も早いので余裕を見るなら前日から会場近くにいなければいけません。

加えて合格して実感できるメリットが少ないとなるとモチベーションも上がりません。

これなら独学でArduinoをいじったりPython3の基礎を学んだほうが楽しいだろうと思いました。

得られる知識は大きいかもしれませんがそれ以上に学習コストや受験のためのコストが自分には大きすぎた気がします。

 

使用テキストなど

いずれもリンクを貼ってありますがこれから受験される方は言うまでもなく最新版を購入してください。

テキスト、問題集

ポイントに絞ってあるので非常にわかりやすいです。

一回読んだだけではなかなか知識は定着しないので何回も読みました。

確かにわかりやすいですが試験本番では初めて見る単語がゴロゴロ出てきてパニックに陥りました。

「○○○○」って単語の意味知ってる?

という単純な知識を問う問題の場合は「○○○○」が初見ワードの場合、運に頼るほかありません。

このテキストだけでの合格は不可能ではないと思いますが、他のテキストや後述の過去問や基本情報技術者試験ドットコムを併用しなければ相当厳しいと思いました。

ただ、基本情報技術者試験、初心者向け最初の一冊としては最高だったと思います。

 

 

 

紙面には過去4回分の午前問題、午後問題が収録されています。

問題のあとにすぐ解説がある構成で長時間の勉強でなくてもそれなりに勉強できます。

試験本番のように2時間半ぶっ通して演習する感じの構成ではありませんが過去問のPDFは配布されていますのであまり気にすることもないと思います。

解説は丁寧ですが場所によっては理解できないところがあったのでインターネットで検索したり、基本情報技術者試験ドットコムの解説を利用したりしました。

 

午後問題の対策方法がいまいちわからないまま試験に臨んだ形になったのが少し心残りです。

どちらにせよ「この過去問をやればコツが分かる!」という感じではなく演習を繰り返すことによって実力がついてくるものだと実感した気がします。

午後問題に特化した問題集もあるようなのでこれから取り組む方はそちらのほうが良いかもしれませんが僕は使っていないのでなんとも言えません…。

 

なぜアセンブラを選択したのか…。

答えは簡単。「C言語は難しそうだし、表計算だと新しいことやってる感がなくて楽しくなさそうだった」から。

命令が単純でやってること自体も比較的簡単らしいアセンブラを選択しました。

しかし、僕には非常に難しかったです…。命令さえ理解できれば解けるなんてものではありませんでした。それができるのはプログラミングやPCによほど慣れている人か超すげー人でしょう…。

 

 

テキストについて書きましょう。

基礎から教えてくれるので不親切なテキストという印象はありませんでした。

が、僕の理解力が足りないせいか理解できないまま素通りする部分もいくつかあったと記憶しています。

アセンブラってなんぞ→2進数や16進数について→こんな命令があるぜ→命令を組み合わせてこんなことができるぜ→試験問題に近い難易度の問題を解いてみよう

こんな感じで1冊に収まっています。

アセンブラは「この命令で何がしたいんだ…?」となることが多々ありました。

掛け算をビットシフトを使ってするなんて想像もつきませんでしたしマスクするという考え方も最初は何を言ってるのか全くわかりませんでした。

もちろんそういった若干慣れない部分もしっかり解説されていて、理解できたときは楽しかったです。

アセンブラを学習したことで得られた知識や経験は多かったとおもいます。

しかし、勉強が楽しいことと試験に受かることは全く別なので試験当日までに合格に達する程の実力がつかなかったことは明らかです。(演習不足だろうと思います。)

 

せっかくなのでもう一冊アセンブラのテキストを貼っておきます。

こちらは使っていませんがAmazonのレビューはこちらのほうが高いようですね。

 

 

 

Webサービス、サイト、スマートフォンアプリ

 

基本情報技術者試験ドットコム

基本情報技術者試験を目指す多くの人が利用するであろうサイトです。

過去問を一問一答形式で延々と出題してくれる過去問道場は言うまでもありません。

解説も丁寧ですし、掲示板もありますし、ログインすれば復習もできます。至れり尽くせりな感じです。

言うまでもありませんがスマホでちょっとした時間に問題を解くこともできますし、午前対策はここで過去問を繰り返すだけでかなりの実力がつくことでしょう。

 

 

Progate

初心者向けオンラインプログラミング学習サイトです。

SQLが全くわからなかったので実際に動かして学べるものを探した結果たどり着きました。

無料会員だと最初の部分しか学習できないためしっかり利用するならプラス会員になることが必須です。

月額980円ですべてのコースを学ぶことができます。

環境構築等も必要なくすぐに実際に手を動かして学べるので紙の上だけだと全く理解できない人にはとてもおすすめです。

もちろん試験ではProgateで扱われない命令や使い方も出題されますが最後までしっかり学習すれば午後問題も含めてSQLに関する問題の8割位は取れるようになると思います。

 

サイト内ではSQLだけでなくJavaScript,Java,PHP,Pythonなど様々な言語の基礎を学ぶことができます。

課金→すぐ解約でも1ヶ月学ぶことができるので継続課金は課金しているのを忘れそう…という人も安心?。

 

 

「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典

意味不明な言葉を「なんとなくわかる」言葉に変えてくれるサイトです。

このサイトは前提知識ゼロを前提に解説がされているため「意味不明な言葉で意味不明な単語が解説されている」ということがありません。

普通に検索してもよくわからなかったり、ボヤーッとしたイメージで捉えていた単語を理解できる形に変化させるためにとてもお世話になりました。

 

 

アルゴリズム図鑑(スマホアプリ)(Android)(iOS

難解なアルゴリズムをアニメーションで解説してくれます。

言葉や流れ図で書いてあると何のことかさっぱりなソートや探索アルゴリズムも直感的に理解することができます。

無料版でどんな感じで解説してくれるか試して、気に入ったら全アルゴリズムを購入という流れがいいと思います。

セキュリティ分野の署名だとか暗号方式はこのアプリのおかげで理解できました。

 

なお、当たり前ですがイメージとして理解できたとしても試験で問われる擬似言語等で表現したり、擬似言語を読み解く力はつきません。

アルゴリズム図鑑で紹介されているアルゴリズムを擬似言語などで表現できるまでになったのなら午後問題のアルゴリズムも怖いものなしかもしれません…。(僕はそんなことできません)

 

 

おまけ

Human Resource Machine

プログラミングゲームです(リンクはSteam版)。命令どおりに動いてくれる一人の社員を操って課題をクリアしていきます。

マウス操作だけで行なえますし、命令も単純、正月に帰省した文系の妹にやらせたら結構楽しんでいました。

どうやらアキュムレータ型?のアセンブリ言語に近いらしいですが難しいことは一切不要でした。

命令数や実行ステップによるやりこみ要素もあります。全部達成は…僕には無理です…。

任天堂switch版もios版もあるそうなのでゲームしたいけど勉強しなきゃ…って人に逃げ道としてどうぞ。

 

 

7 Billion Humans

上のHuman Resource Machineの続編です。

より高度な命令が使えるようになった代わりに操る社員が一人ではありません。

前作と同じくマウス操作のみでプログラミング初心者でも楽しめます。

実際のプログラミングに近い形のゲームでしょうか。僕は最終課題にすらたどり着けずにいますので試験が終わった今再びやってみようかと思います。

 

 

どちらのゲームも非常に面白いですし、ためになることがあるかもしれませんしないかもしれません。

プログラミングやアルゴリズム問題の力にならないこともないと思いますが、試験用の力は全く別であろうことをお忘れなく。

 

終わりに

結果としては一応合格でした。

午前90.00点 午後80.50点(選択:ソフトウェア、ネットワーク、データベース、システム戦略、アセンブラ)

受験直後の実感としては不合格だったのでこの結果は驚き以外の何物でもありませんでした。(答え合わせもしませんでした。)

4分の1を引き続けた結果かもしれません。

 

受験後は普通の生活に戻ったのでこの試験で培った知識はほとんど抜けてしまっていると言っても過言ではないでしょう。しかし、IT関係のニュースに関しての理解力は格段に上がったと実感しています。

勉強自体はとても楽しかったしストラテジ系の知識が得られたことは有意義でした。

この資格を1週間で取得したり9歳で取得したり、世の中にはすごい人もいるなと思います。

ただ、あまりこの資格に執着する意味もないかな。と…。

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